北海道における牛乳房炎乳汁由来黄色ブドウ球菌の細菌学的諸特性の解明ならびに遺伝子型別法による分子疫学的解析(細菌学)

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概要

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北海道における牛乳房炎乳汁由来黄色ブドウ球菌野外分離株231株はパルスフィールドゲル電気泳動法により16系統から成る60パターンに区別された.毒素遺伝子は173株で保有され, 毒素遺伝子保有株の殆どが卵黄反応陰性であった.毒素遺伝子保有株のほとんどは複数の毒素遺伝子を同時に保有しており, 中でもsec, seg, sei, sell, tst保有株, seg, sei保有株, sec, seg, sei, sell, seln, tst保有株が多く認められた.分離株のうち210株がコアグラーゼ血清型VI型, 207株が5型あるいは8型の莢膜型, 72株が卵黄反応陽性を示した.これらの結果から北海道では牛乳房炎分離株として優勢な二系統の黄色ブドウ球菌が存在することが示唆された.また臨床型ならびに潜在性乳房炎乳汁間でこれらの分離割合に顕著な差は認められなかった.
社団法人日本獣医学会の論文
2006-02-25

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