認知障害のある脳血管障害患者の段階的服薬自己管理 : 指導を成功させる患者と看護師の要因
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は, リハビリテーション専門病院である茨城県立医療大学付属病院成人慢性期病棟において実施している段階的服薬自己管理指導方法を導入している脳血管障害後遺症患者の能力と各服薬管理段階の遂行する為に必要な能力をFIM (機能的自立度評価法) を評価尺度に用いて考察する。また, 看護師が服薬指導を行う看護師の意識と指導に必要な看護上の課題について考察する。対象は, 当病棟に入院中に, 段階的服薬自己管理指導を受けた患者43名, および, 同病棟に勤務し段階的服薬自己管理指導を行う看護師17名でいずれのデータも統計学的処理を行った。その結果, 服薬自己管理方法にはFIM認知項目が運動項目よりも強い影響をもっていた。なかでもFIM認知項目の「問題解決」が影響力をもっていることが明らかになった。看護師は患者の認知能力を重要視していたがケアに生かしきれていない可能性が示され, 今後指導基準を作成し統一した関わりを行う必要性が示唆された。
著者
-
金子 昌子
茨城県立医療大学看護学科
-
金子 昌子
茨城県立医療大学 保健医療学部 看護学科
-
金子 昌子
茨城県立医療大学 保健医療
-
金子 昌子
茨城県立医療大学
-
落合 香代子
元茨城県立医療大学付属病院
-
青木 美穂
元茨城県立医療大学付属病院
-
矢澤 朋子
茨城県立医療大学付属病院
-
小室 怜子
元茨城県立医療大学付属病院
-
小林 栄子
元茨城県立医療大学付属病院
関連論文
- 臨地実習における患者-看護学生関係の構築に関する研究
- 認知障害のある脳血管障害患者の段階的服薬自己管理 : 指導を成功させる患者と看護師の要因
- [3]実習と職業的アイデンティティの変化との関連(職業的アイデンティティの形成と教育 : 「重要な他者との関係性」「達成」という観点からアイデンティティ形成を探る)
- [2]嚥下性肺炎予防に関する看護方法 : 胃 : 食道逆流と生活要因(核医学のリハビリテーション医療への利用に関する研究)
- 舌切除に伴う中途障害者に対する看護介入 : ストレス過程の分析を通して
- 老人看護学実習における介護老人保健施設実習の一考察
- 急性期看護学実習における学生の学び : 感想文の内容分析をとおして
- 慢性期看護学実習における学生の学び : 感想文の内容分析を通して
- 看護学生の死生観からみた死の準備教育内容の検討
- 終末期看護学実習における学生の学び : 感想文の内容分析をとおして
- 成人・老人看護学実習における学生の学び : リハビリテーション看護領域の実習感想文より
- 人間の消化活動を指標とした食品品質評価に関する研究--腸音の音響特性解析と腸音自動検出法の検討
- 放射線治療を受けるがん患者の治療過程におけるQuality of Lifeの変化と関連要因
- 服薬事故管理の認知障害改善への影響 : 脳血管障害後遺症患者を通して
- 服薬自己管理の認知障害改善への影響 : 脳血管障害後遺症患者を通して
- クリティカル・パス導入の評価に関する研究 : 患者・家族説明用クリティカル・パスを「入院のしおり」に加えて
- リハビリテーション病棟で働く看護師のやりがい
- 放射線治療過程における看護介入プログラムに関する研究(放射線治療の質的向上に関する研究)
- [3]実習と職業的アイデンティティの変化との関連
- 放射線治療を受ける癌患者及び家族のQuality of Lifeの変化とその要因に関する基礎的研究(癌の診断と治療の集学的研究)
- 平成10年度海外派遣研修報告書
- 嚥下性肺炎予防に関する看護方法-胃-食道逆流と生活要因-(核医学のリハビリテーション医療への利用に関する研究)
- 放射線治療過程における看護介入プログラムに関する研究(放射線治療の質的向上に関する研究)
- 嚥下性肺炎予防に関する看護方法-胃-食道逆流と生活要因-(核医学のリハビリテーション医療への利用に関する研究)
- 放射線治療過程における看護介入プログラムに関する研究(放射線治療の質的向上に関する研究)