ピッチフィルタ処理によるスペクトル符号化を用いた7/10/15kHz帯域スケーラブル音声符号化(音声,聴覚)
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概要
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ハーモニクス構造を有する音声のスペクトルの低域部を時間信号に見立て,ピッチフィルタ処理に基づき高域部を符号化する手法を提案する.提案手法は,スペクトルの低域部をピッチフィルタのフィルタ状態に用いてフィルタリング処理により高域部を生成するため,原信号の高域部のハーモニクス構造を保持することができる.また,提案手法ではスペクトルの高域部を直接符号化する代わりにフィルタパラメータを符号化すればよいため,低ビットレート化が可能となる.提案手法とAMR-WB符号化を階層化して15kHz帯域信号をスケーラブルに符号化するスケーラブル音声符号化方式を検討した.このスケーラブル符号化方式は双方向通信に適した短い原理遅延を実現し,かつ10kHz帯域信号を20.85kbit/s,15kHz帯域信号を23.05kbit/sの低ビットレートで符号化できる.検討方式の性能を検証するために主観評価試験を実施し,10kHz帯域及び15kHz帯域音声信号を高品質に符号化できることを確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-02-01
著者
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