クマザサ等3種のササ類の地上部の季節変化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
地被材料として利用される機会の多いササ類のうち,クマザサ,アケボノザサおよびヤクシマザサについて当年生稈が出荷してから枯死するまでの地上部の変化を調査し,植栽地におけるササ類の管理方法について考察を加えた。その結果,クマザサは,分枝能力が低いが,着葉数の季節変化が少ない,アケボノザサは,枝数および葉数の季節変化がダイナミックで,分枝能力が高い,ヤクシマザサは,分枝能力が比較的高く,当年生葉の展開量が多い,等の特性が示された。この他,稈の活性が劣り始める稈齢や,稈や葉の寿命が異なること等,種によって,刈込を中心とした管理方法を違える必要を述べる上で,重要な示唆が得られた。
- 社団法人日本造園学会の論文
- 1992-03-31
著者
関連論文
- 造園における「森づくり」の理念と技術 : "明治神宮の森づくり"の先見性と科学性を学び、現在に活かす(緑化環境工学分科会,平成13年度日本造園学会全国大会 分科会報告)
- 土壌水分および気温が常緑広葉樹の光合成活動に与える影響
- 野生ツツジ2種の地域性種苗の生産技術
- 野生ツツジ2種の種子発芽と実生の生育立地要求性 : 直播きによる野生ツツジ群落復元実験
- 二次林へ導入した野生ツツジ類の初期成長 : 直播き, ポット苗植栽, 自生苗の移植の可能性
- 数種常緑広葉樹における気孔コンダクタンスのモデル化
- 数種常緑広葉樹の光合成・蒸散速度の日変化と季節変化について
- 花崗岩切取のり面の緑化植栽地における樹木の成長(I) : 植栽後3年間の初期成長
- 小型竹笹類の相対照度の違いによる生育差に関する研究(昭和63年度日本造園学会研究発表論文集(6))
- 植栽初期におけるクマザサとオカメザサの地下茎の伸長・発達(昭和62年度日本造園学会研究発表論文集(5))
- 「竹」に対する意識についてのアンケート調査 : 京都・大阪地区の女子短大生を対象として(B. 生活科学)
- 異なる光環境に生育するコバノミツバツツジの開花のメカニズム(平成9年度 日本造園学会研究発表論文集(15))
- 光合成特性からみた緑地帯の数種樹木の活力度診断について(平成元年度日本造園学会研究発表論文集(7))
- タケ・ササ類の造園的利用に関する研究(日本造園学会賞受賞者業績要旨)
- 緑化における植物利用論(緑化技術論)
- クマザサ等3種のササ類の地上部の季節変化
- 時期別・強度別刈込がコクマザサの地上部生長量に与える影響