全国連合小学校教員会の成立
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概要
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本論文は,全国連合小学校教員会(略称・全教連)と,その創立を主導した東京市小学校教員会の創立の経緯と課題について検討するものである。全教連は,各地の小学校教員会の連合体として 1924 年に発足した。全教連やその構成団体である個々の小学校教員会は,実際には教員の「地位向上」や「待遇改善」が必要であることを認識しつつも,教員組合的な要求運動が許されない状況下にあって,職能団体として組織されたものである。小学校教員が国策を率先して担うものであることを国家社会にアピールするなかで小学校教員の「地位向上」をはかり,それを「待遇改善」に結びつけようとする判断によるものとみられる。これまで,全教連や構成団体について「御用団体」と評価されてきたが,少なくとも創立当初にあっては「御用団体」という評価ではおさまらない性格を含んでいたといえよう.
- 文教大学の論文
- 2005-12-20
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