東京都内の知的障害者更正施設における里山利用の実態
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概要
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東京都にある知的障害者更生施設における自然利用プログラムと,更にその中から里山利用プログラム実施の実態を調査し,今後の里山利用プログラムの課題を抽出し,プログラムの有用性と里山保全の可能性を探った.自然利用プログラムはほぼ全ての施設で実施されていた.里山利用プログラムは現段階では実施施設は少ないものの,プログラムに対し積極的な姿勢を見ることのできる調査結果となった.そのため,今後里山利用プログラムを実施する施設が増加することが期待できる.急な斜面での活動や,季節による変化がわかりやすい里山利用プログラムでは,畑や施設の庭などの比較的平坦で変化の少ない場所での活動よりも外部からの刺激が強い.本人の能力や体の状態によることもあるが,知的障害者による里山での活動は不可能なものではなく,活動による十分な効果が得られることも確認された.また,人に対しての影響だけでなく,森林の安定など里山の保全効果もあることが指摘されうる.
- 千葉大学の論文
- 2005-03-31
著者
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