『改正三河後風土記』について : 漢籍の引用を中心に
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概要
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徳川家の歴史を記した『改正三河後風土記』は、原撰本たる『参河後風土記』に比べて漢籍の引用が多い。各説話の冒頭部、中間部、末尾部に見られる。そこで、これらの各部に於ける漢籍の引用の働きを調べると、冒頭部と末尾部では、その説説全体の主題を表わしている場合が多い。これに対して、中間部では、その説話内の個々の事例について、その先例・典拠を示し、又、判断基準や行動規範などを表わしている。漢籍の引用によって、各説話全体の枠組みを作り、各事例の根拠を与えていると考えられる。
- 福山大学の論文
- 2005-03-01
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