『江談抄』の漢語
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概要
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『江談抄』に見られる漢語について、現行と発音や意味などの点で相違の見られるものを取り出し、それらを (1) 漢籍に用例の見られるもの (中国漢語)、(2) 漢籍に用例が見られず、日本独自のもの (和製漢語)、および (3) 語形そのものは漢籍にも見られるが、意味が日本独自のもの (準和製漢語) に分けてみた。このうち、中国漢語が最も多いのは勿論であるが、既に和製漢語や準和製漢語も見られる点が注目される。即ち、「焼亡、余情、逸物、等同、腹立、勘発、骨心、頓滅」(以上、和製漢語)、「神妙、案内、荒涼、対座、天気、教命、兼白、後朝」(以上、準和製漢語) である。
- 2004-03-01
著者
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