『江談抄』にみられる言語生活(人文社会科学編)
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概要
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『江談抄」は、大江匡房の談話を蔵人藤原実兼が筆談した説話集であって、十二世紀初頃成立。中に言語生活に関する説話がみられる。その内訳は、類聚本系の場合、ほぼ「話す言語生活」に属するものが二条、聞くそれが一条、書くそれが四条、および読むそれが十八条である。「読む言語生活」に関するものが圧倒的に多く、しかも、このうちの十条は和漢朗詠集の注釈に関するものである。同じ説話集でも「十訓抄」などに比べて、読み・書く言語生活に関するものが多く、特に詩句の解釈や難語句の読みなどの記事が多い点に特色がある。
- 2002-03-01
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