精神看護事例検討会の方法論に関する研究 : 参加者の意識調査の分析から
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概要
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精神障害者及びその家族に関する事例検討会の参加者を対象にアンケート調査を行い、学習効果と今後の課題、並びに継続教育の一環としての事例検討会のあり方について検討した。調査の結果、事例検討会に参加して、援助の学習が深まったり、意見が参考になったりしていた。また参加するだけではなく発表することや、継続して参加すること、活動場所での職種が看護師である参加者のほうがより学習効果が得られていた。しかし全体的に連携を図ることについては、十分な効果は得られていなかった。また参加回数が少ない人や参加するだけの人、看護師以外の職種にとっては学習効果は不十分で、今後の課題となった。以上の課題をふまえ、継続教育の一環としての事例検討会のあり方として、(1)現場で活かせる学習となるために、援助の根拠となる学術的な視点を取り入れながら、具体的な内容の意見交換を行う、(2)話題に多様性をもたせたり、参加者が主体的に意見交換できるようにグループワークを取り入れたりするなどの運営面を工夫する、(3)視点の異なる専門職種同士が活発に意見交換できるために、お互いの違いを認め合い、自由で率直な自己表現を保障する会の雰囲気やルール作りの必要性、(4)発表者に対する事前の原稿作成時の打ち合わせを実施する必要性が明らかになった。
著者
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