臨床教育への患者の参加を求めるためのインフォームド・コンセントに関する国際比較 : 日本と韓国の看護教員の意識と指導の実態を比較して
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概要
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臨池実習におけるインフォームド・コンセントに対する看護教員の意識と指導の実態を、日本と韓国で比較検討した。その結果、(1)臨地実習の形態や患者に承諾を得る方法は両国とも同様の結果であった。患者に説明する人は日本では病棟指導者、病棟師長、学校教師に分かれた。韓国では病棟師長が説明する割合が高かった。説明内容は日本では患者の安心につながる内容と拒否できることは高い割合で説明されていた。韓国では患者の安心につながる内容の説明が中心を占め、両国のインフォームド・コンセントや情報開示の成立過程が異なることによる意識の違いと考えられた。(2)実習記録に対する指導や管理は両国とも同様の傾向が見られたが、今後の課題に対する対応では日本は患者の個人情報の保護に関する倫理教育と具体的な運用に対する基準作りの必要性が、韓国では倫理教育に重点をおく傾向が見られた。(3)病棟の看護記録に看護学生が記載することは、日本では記載しないが81%を占め、韓国では51%とその割合は二分した。両国の看護教育制度や政策の違いによるものと考えられた。
- 県立長崎シーボルト大学の論文
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