川端康成「化粧」の表現機構(2)
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概要
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川端康成の掌篇小説「化粧」の特質については、作品の主題及びそれがいかなる表現機構に支えられているかを本紀要(第一六巻第二号)で検討したことがある。本稿の目的は、その後にテクスト論の方法を導入することなどで見えてきた新たな解釈上の問題や解釈を支える表現機構の問題を前論文の研究成果の延長線上に位置づけることにある。<ジャンルに関するコード><文化に関するコード><対立/反復/類似/差異><時間/叙法/態>の各観点から「化粧」の新たな特質を考察し、テクストが内包する<沈黙><潔癖さ>の意味などに言及した。
- 上越教育大学の論文
- 2005-09-30
著者
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