生駒山・神野山・香久山斑れい岩体の地表γ線量率

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
生駒山・神野山・香久山の斑れい岩体の自然放射線量率(地表γ線)の測定を行った。測定地点は、生駒山で125地点、神野山で56地点、香久山で61地点である。これらの三体はほぼ独立峰で斑れい岩のみで形成されている。測定結果のそれぞれの平均値は生駒山体で21.8nGy/h、神野山体で29.7nGy/h、香久山体で30.4nGy/hとなり、これらの値は日本の斑れい岩の平均値と比べるとほぼ同様な値となった。また、それぞれの岩体におけるγ線量率に共通な同心円状分布が見られた。これは累帯深成岩において花崗岩類の岩体周辺部から中心部に向かってγ線量率が高くなるという強度分布(柴山、2003、2004)と同様な分布傾向が見られた。これらのことから斑れい岩体においても冷却固結時に固結の末期の部分に放射性元素の濃集が生じた可能性が示唆される。
2005-02-21

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク