一般健康人における黄色ブドウ球菌の分布および抗生物質感受性について
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概要
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一般健康人における,食中毒危険性のある黄色ブドウ球菌の分布状態を調べる目的で,本学学生321名を対象に,手指,鼻前庭,咽頭部の菌学的検査を行った.その結果,黄色ブドウ球菌が検出された比率は,手指2.8%(9名),鼻前庭9.0%(29名),咽頭部32.1%(103名)であり,健康人と思われる者でも,黄色ブドウ球菌食中毒の汚染源となりうる可能性が示唆された.手指から本菌が検出された者については,手荒れ状態の者が多く,手荒れと本菌蛸集の関連性も示唆された.また,分離菌株について抗生物質感受性試験を行い,院内感染症の原因菌として問題となっている. MRSAの有無を調べた.メチシリン(DMPPC)とセフチゾキシム(CZX)の2抗生物質に対する感受性の結果,MRSAは検出されなかった.
- 名古屋文理大学短期大学部の論文
- 1994-04-01
著者
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