炭酸カルシウムが主成分であった気管支結石症の 1 例

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概要

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69歳女性, 胸部異常陰影の精査のため入院。胸部X線写真にて右S^3_b領域の無気肺および右肺門に石灰化陰影を認めた。また, 断層写真, 胸部CTにて右B^3_b入口部の石灰化陰影を認めた。気管支鏡検査では右B^3_b入口部に表面不整な黄灰白色の硬い結石を認め, 気管支結石症と診断された。気管支鏡下に摘出を試みたが可動性が少なく, 摘出できなかったため, 右上葉切除術を施行した。気管支結石は, 病理組織学的に気管支腔内分泌物貯留の2次的変化による石灰化と考えられた。赤外線分光分析にて結石成分を調べた結果, 炭酸カルシウムが98%以上を占め, 従来の報告に見られないほどの高率であった。
日本呼吸器内視鏡学会の論文
1989-09-30

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