移動ユーザの利得予測に基づく放送スケジューリング(セッション3: 放送スケジューリング)

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概要

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モバイルコンピュータが基地局から送信される情報を取得する放送型サービスでは、限られた無線通信帯域、間欠的な通信時間、限られたモバイルコンピュータのリソースを活用し、効果的に情報を獲得できるようにするために、基地局の放送スケジュールを定めなければならない。放送される情報は、取得すると直ちにユーザにメリットをもたらすものに限らず、未来のある時刻にある位置にモバイルコンピュータが存在することによってメリットをもたらすものがある。このメリットを利得とよぶ。この利得は、時刻と位置で定まる利得の分布特性とモバイルコンピュータの移動特性によって定めることができる。本論文では、情報を取得することで将来得る可能性のある利得を見積ることで放送スケジュールを各基地局ごとに定める手法を提案する。従来の直ちに得られるメリットのみを基礎とした放送スケジュールや、すべての基地局で共通の放送スケジュールを用いる手法に比べ、提案手法ではより高い利得を獲得することが可能となる。
2006-01-26

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