肝臓ダイナミックMRIにおける3D-VIBE法の至適フリップ角の検討
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概要
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The aim of this study was to determine a moderate flip angle (FA) for dynamic liver MR imaging (MRI) with the three-dimensional volumetric interpolated breath-hold examination (3D-VIBE) technique. Images of phantoms with various T_1 values (44-560msec) were acquired with the 3D-VIBE sequence (TR/TE=5.2/2.6msec) using different FA (5-50 degree). We estimated signal-to-noise ratio (SNR) and contrast-to-noise ratio (CNR), considered to indicate tumor-to-liver contrast, as a function of FA. In phantoms, in which T_1 values (44-191msec) were assumed to be shortened by the effect of Gd-DTPA in hepatocellular carcinoma (HCC), the highest SNR in each phantom was observed at FA ranging from 15 to 30 degrees. SNRs in other phantoms, in which T_1 values (298-560msec) were assumed to be normal liver-tissue pre- or post-enhancement, were high with FA of 10-12 degrees, and were remarkably decreased with FA of more than 30 degrees. CNR increased as FA increased in every phantom, especially in the phantom with shortened T_1 values (44-191msec), suggesting that enlarging FA improved the tumor-to-liver contrast. Taking both results of SNR and CNR into account, we concluded that a moderate FA was approximately 25 degrees. The advantage with an FA of 25 degrees was confirmed in a clinical study of a patient with hypervascular HCC, in which we could observe coronal enhancement surrounding the lesion in the late phase of the double arterial phase by dynamic MRI using the 3D-VIBE technique.
- 公益社団法人日本放射線技術学会の論文
- 2005-10-20
著者
-
大久保 真樹
新潟大学医療技術短期大学部
-
山本 哲史
新潟大学医歯学総合病院放射線科
-
大久保 真樹
新潟大学医療技術短期大学部診療放射線技術学科
-
大久保 真樹
新潟大学医学部保健学科放射線技術科学専攻
-
大久保 真樹
新潟大学医学部保健学科
-
大越 幸和
新潟大学医学部附属病院
-
内藤 健一
新潟大学医歯学総合病院診療支援部放射線部門
-
八木下 裕子
新潟大学医歯学総合病院診療支援部放射線部門
-
岡 純子
新潟大学医歯学総合病院診療支援部放射線部門
-
太田 絢子
新潟大学医歯学総合病院診療支援部放射線部門
-
駒澤 絵美
新潟大学医学部保健学科放射線技術科学専攻
-
大越 幸和
新潟大学医歯学総合病院診療支援部放射線部門
-
太田 絢子
新潟大学医歯学総合病院・診療支援部放射線部門
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