著しく薄い下顎骨 symphysis を示す : 重度の骨格性下顎前突症の一治療例
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概要
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下顎骨symphysisが著しく薄い, 重度の骨格性下顎前突症患者の治療について報告する.術前矯正治療は上下顎左右小臼歯4本を抜去, 上顎にLe Fort I型骨切り術を, 下顎に下顎枝矢状分割術を行って咬合および顔貌の改善を行った.下顎前歯のdecompensation量が大きいことから前歯部歯槽骨の吸収, 歯肉の退縮が危惧された.下顎前歯歯軸は主に歯根部の舌側移動により, 唇側へ傾斜された.術後において, 唇側歯槽部の骨欠損, 歯肉退縮は少なく抑えられ, 明らかな歯根吸収も認められなかった.しかし, 歯根は下顎骨symphysisの舌側に位置しており, 今後も長期にわたる注意深い観察が必要であると思われた.
著者
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大山 紀美栄
東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 顎顔面矯正学分野
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大山 紀美栄
東京医科歯科大学 大学院 医歯学総合研究科 顎顔面矯正学 分野
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大山 紀美栄
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 顎顔面頸部機能再建学系専攻 顎顔面機能修復学講座 顎顔面矯正学分野
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坂本 朝
坂本矯正歯科クリニック
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