片側過形成症の歯科矯正学的観察
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概要
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片側過形成症はまれな疾患であり, 胎生期における発育異常が原因と考えられている.歯科矯正学的には上下顎骨や歯の成長発育に左右非対称が生じ, それに起因したさまざまな不正咬合を生じる.今回, 著者らは2例の片側過形成症をそれぞれ数年間にわたって観察したので報告する.症例1 : 病変が右側顔面に限局した顔面片側過形成症患者で初診時年齢 の男子.症例2 : 病変が右側全身に現れている片側過形成症患者で初診時年齢 の男子である.正面頭部X線規格写真の検討では両者ともに顔面の非対称性は成長とともに増悪していた.永久歯の萌出および歯根形成は患側で健側より進んでおり, 症例2では第三大臼歯の形成も患側で進んでいた.歯冠幅径は近遠心的, 頬舌的ともにすべての歯で患側が大きかった.
- 日本矯正歯科学会の論文
著者
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黒田 敬之
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科顎顔面矯正学分野
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黒田 敬之
東京医科歯科大学歯学部歯科矯正学第二講座
-
黒田 敬之
東京医科歯科大学
-
坂本 朝
坂本矯正歯科クリニック
-
野口 規久男
東京医科歯科大学歯学部歯科矯正学第二講座
-
坂本 朝
東京医科歯科大学歯学部歯科矯正学第2講座
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