地域住民における口腔の主観的な健康評価 : 口腔の健康度自己評価と困りごとについて
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概要
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本研究の目的は,地域住民の口腔の主観的健康感を評価することである。福岡県北東部A市に居住する無作為抽出した40〜69歳の住民2,001名を対象として,自記式質問紙調査が実施された。口腔の主観的健康感に関する質問項目として,1)口腔の健康度自己評価,2)口腔に関する困りごととそれがどの程度日常生活に差し支えるかについて情報を収集した。質問紙の回収率は,69%であった。健康度自己評価が不良と答えた者は,口腔:44%,全身:26%であった。口腔の健康度自己評価不良群は,高い年齢階級ほど低い割合を示した。かかえる困りごとの内容は,性・年齢で,異なる傾向を示した。口腔に関する困りごとがある程度以上日常生活に差し支えると答えた者は8%であった。以上の結果は,人々のニーズや満足感を反映していることが示唆される。したがって,歯科保健推進のためには,従来用いられている客観的指標のみでは測ることができなかった,本人のQOL(生活の質)に直接関与する主観的指標を重視することが必要であると考える。
- 有限責任中間法人日本口腔衛生学会の論文
- 2000-04-30
著者
-
筒井 昭仁
福岡歯科大学口腔保健学講座
-
溝上 哲也
国立国際医療センター研究所疫学統計研究部
-
溝上 哲也
産業医科大学臨床疫学
-
吉村 健清
産業医科大学産業生態科学研究所臨床疫学
-
吉村 健清
産医大産生研臨床疫学
-
井手 玲子
産業医科大学産業生態科学研究所
-
吉村 建清
産業医科大学臨床疫学
-
吉村 健清
福岡保健環境研究所
-
吉村 健清
産業医科大学臨床疫学教室
-
吉村 健清
産業医科大学産業生態科学研究所臨床疫学教室
-
井手 玲子
産業医科大学産業生態科学研究所臨床疫学
-
筒井 昭仁
福岡歯科大学
-
吉村 健清
産業医科大学臨床疫学
-
溝上 哲也
産業医科大学 産業生態科学研究所 臨床疫学教室
-
溝上 哲也
産業医科大学
-
溝上 哲也
産業医科大学産業生体科学研究所臨床疫学教室
-
溝上 哲也
産業医科大学産業生態科学研究所臨床疫学教室
-
筒井 昭仁
福岡歯大 口腔保健学
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