片麻痺の起き上がり : 障害部位別動作パターンとの力学的比較
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概要
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起き上がりはいろいろな方法で可能だがここでは背臥位からまっすぐ起きて長坐位になる動作を起き上がりの基本パターンとして分析する。運動は末梢の頭から始まり, それより中枢は末梢を空中に保持するために固定の役割をする。固定の機能は運動に先がけて関節や身体の分節を筋で結合し, 身体各部の重量が安定して, 有効に働けるようにすることである。末梢の移動範囲が大きくなるとそれを可能にするために中枢も運動に参加する。中枢の運動はそれより中枢の身体部位が固定する。腰部や骨盤のような中枢部位の運動は支点を越えて反対側の末梢に固定されて可能になる。起き上がりのむずかしさは重い体幹を軽い下肢が固定して運動を可能にしていることである。ハムストリングスの短縮や頸部, 体幹の可動性の低下で動作ができなくなりやすい。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1993-11-01
著者
-
冨田 昌夫
神奈川リハビリテーション病院 理学療法科
-
北村 啓
神奈川県総合リハビリテーションセンター神奈川リハビリテーション病院理学療法科
-
北村 啓
神奈川リハビリテーション病院理学療法科
-
冨田 昌夫
神奈川県総合リハビリテーションセンター
-
星 昌博
神奈川リハビリテーション病院理学療法科
-
佐藤 房郎
神奈川リハビリテーション病院 理学療法科
-
北村 啓
神奈川リハビリテーション病院 耳鼻咽喉科
-
富田 昌夫
神奈川リハビリテーション病院
-
佐藤 房郎
神奈川リハビリテーション病院
-
北村 啓
神奈川リハビリテーション病院
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