発展途上国からの技術援助要請に日本の理学療法士はどう応えるか
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概要
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「アジア・太平洋障害者の10年」が1993年1月より始まった。ここに至るまでの, とりわけ発展途上国の障害者(児)への国連を中心とした対応を歴史から述べる。当院リハビリテーション部での発展途上国の研修・見学者の受け入れは, 10ヵ国55名であった。海外に出かけての援助協力は6ヵ国20件であった。韓国で脳性麻痺と脳卒中の正規のボバースアプローチ基礎講習会を開くのに, 11年の歳月と忍耐強い準備が必要であった。海外援助といっても要請内容はまちまちであり, 各国の医療・経済・文化的背景・慣習等の実状に合わせた対応が求められる。援助はその国の国民が自立してリハビリテーション医療を拡大し, すべての国民がそれを享受できる体制をつくるため, あくまで側面から協力していくことが重要である。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1993-11-01
著者
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