場所打ちぐいおよび埋込みぐいの支持力
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概要
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我国に普及している場所打ち杭, 埋込み杭の工法を概説し, 施工法が先端支持力に与える影響を論じた。洪積礫層に打込まれた杭の支持力の特性を載荷試験の結果から検討すると次のようになる。(1)打込み杭と異なり加力初期から沈下が始まる。周辺地盤の強度低下, 杭周面と地盤の接触面の状態等は施工法により異なるため, 工法間の沈下性状の差異が大きい。(2)杭と地盤の間に1〜2cmの相対変位が生じると周辺摩擦力は極限値に達するが, 更に大きな変位が生じないと先端支持力は極限値に達しない。杭径の5〜10%の沈下量から許容支持力を決定する現在の方法では杭頭荷重の多くは周辺摩擦力により支持される。(3)先端支持力は砂礫層への貫入深さ, 施工の良否によって決まるものであるが, 砂礫層の地質学的成因の影響も無視できない。以上の載荷試験結果をもとに許容支持力の算定法を提案した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-09-15
著者
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