基礎工法の新しい動向 : 地盤安定工法
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概要
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各種の地盤改良工法についての要点を解説したものである。地盤改良はセン断強さの増加, 過大な沈下の防止, 地震時の液性化の防止などを目的として行なわれ, つぎのような工法が一般に行なわれている。1)締固め工法 : ゆるい砂層を振動により(バイブロフロテーション), または振動と衝撃により(バイブロコンポーザー)締固めて密度を増加させるもので, 締固め後の地盤のN値は15〜20程度である。2)強制圧密工法 : ゆるい粘土層を事前に強制圧密させ過大な沈下を防止するとともにセン断強さの増加をはかる。サンドドレーンの設置には打込み法, ウォーターゼット法, アースオーガー法などがあり, ドレーンの切断を防ぐため砂を網筒に入れて打設するパックドレーンなども考案されている。このほか透水性の紙テープを用いるペーパードレーン工法, 生石灰の吸水と膨張性を利用したケミコパイル工法なども開発されている。載荷重としては盛土のほか地下水位低下法(ウエルポイント, ディープウエルなどによる), 大気圧を利用したバキューム工法などが用いられる。地盤の性質に適した工法を選択することが肝要。
- 1974-09-15
著者
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