軟弱地盤と建築, 軟弱地盤に建つ建物の設計と施工
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概要
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1)支持層の深さが40m以深の地盤沈下地帯ではネガティブフリクション(NF)による各種障害防止のため建物基礎としてはフローチング基礎またはそれと長尺摩擦グイの併用工法を考えるべきである。2)NFの計算に用いる土のセン断強度は次の点に注意して定める。イ)粘性土 : 測定値のバラツキを考えて大きめの値をとる。砂混じり土では単軸圧縮強度が小さくでる。地中有効応力の増加にともないセン断強度も増加する。ロ)砂質土 : 試験例から見て受動土圧に近い土圧を受ける。3)直接基礎の不同沈下防止対策としては, 上部構造軽量化, 建物の形状の単純化, 荷重分布の調整, 伸縮継手の設置, 剛性を高める, 地下階の設置などが考えられ, 地盤改良は不同沈下防止のほか砂質土では液状化防止にも有効である。軟弱層の厚さが各部で異なるときには支持グイによるほかないが, NFの大きさが各クイで異なることに注意が必要となる。
- 1975-09-15
著者
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