土質調査における植生の見方
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概要
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土質調査に必要な植生の見方の基本, 植生の調査方法, 植生調査資料のまとめ方, 植生図の作成法およびその解釈について, Braun-Blanquetの植物社会学的方法を利用して概説的に述べたものである。まず, 調査地点の選定に当たっては, 植生の群落も構成している種の組合せとその立地が均質になる地点を選ぶよう指摘し, 出現種数と調査面積の関係曲線から調査区框を決定する手法を示し, さらに植生タイプの違いによる調査面積の大きさの尺度を具体的に与えている。次に, この調査結果を用いて, 種組成から同じ群落に属するとみなされる植生調査資料ごとにまとめ, 群落組成表を作成して具体的な植生単位を決定する。また, 地形図上にその植生単位の配分を描き現存植生図を作るが, この図は生物集団の具体的配分図であると同時に, 環境条件の総和の配分が示されたものと考えられるから, 土地利用や積極的な緑の環境創造の際の基本的な図となりうることも示している。また, 植生を指標とした土質判定の可能性を下北半島を例にして, 群集レベルの植生単位と土壌区分との対比で示している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-06-15
著者
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