恒常法による最小可聴限の測定 : 極限法との比較
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概要
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本研究では, 中心周波数4,000Hzの1オクターブバンドノイズがマスキングノイズとして与えられた状態での4,000Hzの純音に対する最小可聴限を恒常法によって求め, 極限法の最小可聴限と比較し, マスキングノイズが純音の判定に及ぼす影響を調べている.その結果, 恒常法による最小可聴限は極限法の上昇系列と下降系列の最小可聴限の平均値にほぼ等しくなり, マスキングノイズが50dB以上では最小可聴限に及ぼす影響が大きくなることが示されている.さらに, 恒常法の場合には, マスキングノイズレベルの上昇につれて最小可聴限付近の聴力レベルの純音に対する判定度の頻度分布が極限法のように双峰性をもたず, カタストロフィー現象を伴わないことが明らかにされた.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 1986-06-15
著者
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