麦間作の落花生畑における除草法

概要

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麦間落花生畑における除草法,とくに麦刈取り後の生育期の除草法について検討した。1)麦刈取り後,トリフルラリン粒剤を散布した後ただちに中耕して土壌混和した場合には高い除草効果か得られたが,落花生の収量は低下した。2)バーナレート粒剤を上記のトリフルラリン粒剤と同様な方法で土壌混穐した場合には,除草効果はトリプルラリン粒剤にくらべて劣ったが,落花生の収量には悪影響は認められなかった。3)トリフルラリン,バーナレート粒剤の土壌混和処理が落花生の莢実の発育に及ぼす影響について,ポットを用いて検討した結果,トリフルラリンでは処理から子房柄挿入までの日数が30目以内の場合には莢実の発育が阻害されたが,バーナレートの処理は爽実の発育に影響を及ぼさなかった。4)麦聞落花生作における播種後土壌処理剤としてはベンチオカーブ・プロメドリン乳剤(成分量40・4g/a)が最も効果的で,その処理と麦刈取り後のバーナレー下粒剤(成分量15/a)散布,中耕併用を組合わせることにより,対照であるトリフルラリン乳剤の播種後土壌処理・麦刈取り後の中耕の組合わせに比べ,畦聞はもとより畦内においてもより高い除草効果を得ることが出来た。
日本雑草学会の論文
1974-03-25