RT-PCR法を用いたブラジル各種動物由来狂犬病ウイルスの診断(ウイルス学)
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概要
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ブラジル各地域より, 狂犬病を疑われた犬12, 猫11, 吸血コウモリ5, 牛14, 馬2, 羊1, 豚1およびヒト3検体の, 合計49検体について, 直接蛍光抗体法(FAT)およびマウス脳内接種法(MIT)により狂犬病と診断した後, 脳組織より直接, または継代を経たマウス脳組織よりRNAを抽出し, RT-PCR診断を試みた.RT-PCRでは, 2種のプライマーセットのRHN1/RHNS3(28-50/1516-1539塩基領域)とP1/P2(66-86/1007-1029塩基領域)を用い, ヌクレオプロテイン(N)遺伝子の一部又は全領域を増幅した.FATおよびMITにより陽性を示した全検体は, P1/P2を用いたRT-PCR診断において, 分離地域, 動物種, 継代歴の有無および保存期間にかかわらずいずれも陽性を示した.一方RHN1/RHNS3を用いた場合は, 犬, 猫、ヒト全検体, 牛, 豚および馬各1検体が陽性であり, 吸血コウモリ全検体, 牛13検体, 馬および羊各1検体は陰性であった.以上のことより, ブラジルで維持されている狂犬病ウイルスは, 主に遺伝学的に2群に大別されることが示唆された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2001-12-25
著者
-
高崎 智彦
国立感染症研究所ウイルス第一部
-
倉根 一郎
国立感染症研究所ウイルス第一部
-
倉根 一郎
感染研・ウイルス
-
酒井 健夫
日本大学生物資源科学部
-
伊藤 美佳子
国立感染症研究所ウイルス第一部
-
伊藤 琢也
日本大学動物医科学研究センター
-
ITO Fumio
Faculty of Veterinary Medicine and Zootechny, University of Sao Paulo
-
酒井 健夫
日本大学動物医科学研究センター
-
伊藤 琢也
日本大学生物資源科学部獣医衛生学研究室
-
酒井 健夫
日本大学生物資源科学部獣医衛生学研究室
-
高崎 智彦
国立感染症研究所ウイルス第1部
-
高崎 智彦
国立感染症研究所 ウイルス第一部
-
ITO Fumio
Department of Preventive Veterinary Medicine and Animal Health, Faculty of the Veterinary Medicine a
-
伊藤 美佳子
国立感染症研究所 ウイルス第一部
-
伊藤 美佳子
日本大学生物資源科学部獣医病理学研究室
-
高崎 智彦
国立感染症研究所ウイルス1部
-
SANTOS Marli
Centro de Diagnosticos e Pesquisas Veterinarias, Agencia Goiana de Desenvolvimento Rural e Fundiario
-
新井 陽子
国立感染症研究所ウイルス第1部
-
Itou Takuya
Department Of Preventive Veterinary Medicine And Animal Health Nihon University School Of Veterinary
-
Ito Fumio
Faculty Of Veterinary Medicine And Zootechny University Of Sdo Paulo
-
Santos Marli
Centro De Diagnosticos E Pesquisas Veterinarias Agencia Goiana De Desenvolvimento Rural E Fundiario
-
Ito M
感染症研
-
倉根 一郎
国立感染症研究所
-
伊藤 琢也
日本大学生物資源科学部獣医衛生学教室
-
Ito Fumio
Faculty Of Veterinary Medicine And Zootechny University Of Sao Paulo
-
Ito Fumio
Department of Chemistry, Ibaraki University
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