マウスの運動神経終末における素量性伝達物質放出に影響する筋活動
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概要
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横隔膜筋(DPH), 長指伸筋(EDL)およびヒラメ筋(SOL)からなる神経筋標本における伝達物質放出におよぼす筋活動の影響を調べた. このためマウスを通常飼育(CNT)群, 運動強制(CMP)群および運動制限(RST)群に分けた. 終板電位の素量(m)を細胞内電極法により測定した. DPHでは筋活動の影響を示す変化を検出できなかった. CMP群のEDLではCNT群やRST群と比べてm値が大きく, 同時に伝達物質放出におけるCa^<2+>の共同性も亢進した. RST群のSOLではCMP群と比べてm値が小さかったが, 伝達物質放出におけるCa^<2+>の共同性は有意に亢進した. 以上の成績から, マウスの運動能は運動神経筋系に特異的な影響を生じ得るが, 運動強制は長肢伸筋では活動を亢進し, 運動の制限はヒラメ筋の活動を亢進し, その様な影響は運動神経終末における伝達物質の放出能を修飾すると考えられる.
- 1999-05-25
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