自由摂食下に寒冷暴露したラットにおけるベニバナ油に対する嗜好性(薬理学)
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概要
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厳しい寒冷に対する耐性を改善したり寒冷下における生存率を高めることを含めて, 寒冷に暴露された動物に対する高脂肪食は多くの利益がある.本研究では, 寒冷(4±2℃)に曝したラットが, 自由にベニバナ油を摂取できる条件下でベニバナ油の摂取量を調べた.寒冷暴露されたラットは, 25±2℃で飼育したラットよりもベニバナ油をより多く消費した.これは寒冷下においてラットがベニバナ油を嗜好することを示唆する.摂取したベニバナ油の熱量が全体の摂取熱量(摂取したベニバナ油および実験用飼料の熱量の和)に占める割合には, 寒冷暴露されたラットと25±2℃で飼育したラットの間で違いを認めなかった.ラットがベニバナ油を摂取することは, その寒冷抵抗性および代謝産物の動態に影響した.寒冷に暴露したラットにおけるベニバナ油摂取に影響する要因を考察した.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2005-07-25
著者
-
武脇 義
岐阜大学大学院連合獣医学研究科獣医生理学教室
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西村 昌数
岐阜大学大学院連合獣医学研究科病態獣医学連合講座:帯広畜産大学畜産学部病態獣医学講座
-
西村 昌数
帯広畜産大学 病態獣医
-
石井 利明
岐阜大学大学院連合獣医学研究科病態獣医学連合講座:帯広畜産大学畜産学部病態獣医学講座
-
石井 利明
帯広畜産大学 病態獣医
-
齊藤 正二
岐阜大学大学院連合獣医学研究科病態獣医学連合講座
-
武脇 義
岐阜大学大学院連合獣医学研究科 獣医生理学教室
-
武脇 義
岐阜大学大学院連合獣医学研究科病態獣医学連合講座
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