マウスにおける摂食行動に及ぼすテトラヒドロカンナビノールとジアゼパムの影響
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概要
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5週齢のddy系雄性マウスにおいて, 体重を含め摂食行動におよぼすジアゼパム(DZP)およびテトラヒドロカンナビノール(THC)の影響を調べた. THCとの併用あるいは単独でDZPに過食作用は見られなかった. THCを2(THC2)あるいは4(THC4)mg/kg/day s.c. 7日間与え, 最後の1日を絶食とした. 絶食を終える10分前にDZP (2 mg/kg i.p.)を投与し, 対照例には溶媒を与えた. 絶食後, 迷路における食餌探索行動を, また絶食後2時間の摂食量を測定した. THC4は体重の増加率を抑制した. THCとの組合せの有無によらずDZPは過食作用を示した. 30分間隔で摂食量を測定したところ, THC4には一部有意な過食作用を認めた. この作用はDZPにより増加しなかった. 食餌探索行動はDZP単独投与により遅延し, その作用はTHCとの組合せでさらに延長した. 以上の成績は, DZPとTHCとの間に, 異なる作用機構を介して摂食に対して桔抗的であるが食餌探索行動に関して協力的な関係があることを示している.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1999-04-25
著者
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