ベージュラット (Chediak-Higashi症候群) の自然発生皮膚病変
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概要
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CHSのモデル動物であるベージュラットにおいて4か月齢から頚部皮膚の痂皮および脱毛を初徴とする病変が形成され次第に糜燗や潰瘍を伴い, 重篤例では背部体幹がすべておかされた. そこで41例のベージュラットおよび26例の対照となるDAラットの皮膚を病理組織学的に検索した. 顕微鏡的に表皮は細胞間浮腫, 膿疱および漿液細胞性の痂皮を伴った糜燗で, 膿疱内には多数の好酸球を容れており, 皮膚表面にはグラム陽性細菌が認められた. また, しばしば表皮に接するようにダニが観察された. 真皮では, 主として表皮病変の直下に好酸球, 好中球および肥満細胞からなる血管周囲性炎症細胞浸潤および浮腫が見られた. 脱毛部の毛包は休止期を示し, 萎縮した毛母基が観察されたが, 炎症反応は軽度であった. このような皮膚病変の形態学的な特徴は慢性好酸球性皮膚炎ないし海綿状皮膚炎と類似していた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1997-08-25
著者
-
西村 正彦
浜松医科大学動物実験施設
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尾崎 清和
摂南大学薬学部病理学研究室
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奈良間 功
摂南大学薬学部病理学研究室
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西村 正彦
名古屋大学 院・生命農学研究科
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西村 正彦
浜松医科大学実験動物施設
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西川 哲
浜松医科大学実験動物施設
-
西川 哲
日本エスエルシー
-
Narama Isao
Department Of Pathology Faculty Of Pharmaceutical Science Setsunan University
-
Ozaki Kiyokazu
Department Of Pathology Faculty Of Pharmaceutical Science Setsunan University
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西川 哲
浜松医科大学動物実験施設
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