粘性土地盤の深い掘削に関する信頼性設計
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概要
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最近の掘削工事の特徴は, 大規模化し, 粘性土地盤に施工される例が増加していることである。大規模掘削の設計, 施工においては, 以下の2点が重要となる。すなわち, その一つは設計, 施工段階に発生する多くの不確実性を定量的に評価することである。他の一つは, 掘削現場の安全性, 経済性および重要性の面から設計, 施工の最適化を行うことである。本研究では, 以上の2点を満足させるために, 大規模掘削の設計, 施工に信頼性理論が適用された。前半では, 施工開始前の事前設計段階に関する最適設計の方法が, 現場周辺地盤の統計的性質および現行設計法の解析誤差に基づいて議論されている。そして, 得られた最適解は, 実際に施工された現場例と比較され, その方法の妥当性が検討された。後半では, 施工中に得られる現場の安全性に関する情報によって事前設計を施工中に変更して施工していこうとする動的設計法が掘削問題に適用され, この動的設計法に基づいた多くの数値計算を行っている。これらの計算結果は過去の施工実績と比較, 検討された。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1981-06-15
著者
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