信頼性設計の考え方と問題点
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概要
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最近, 土質工学の分野においても, 信頼性設計の考え方を取り入れようという動きが次第に活発になってきた。本文では, まずはじめに, 設計が種々の不確定性下の決定問題であること, そして信頼性設計は不確定性に対処する方法の中の一つであることが述べられる。ついで, 信頼性工学の発展と土質工学分野における経過に簡単に触れ, 信頼性の一般的な概念が説明される。特に, 土木構造物における信頼性の概念とその設計への適用の仕方については少し詳しく説明がなされている。すなわち, はじめに構造工学の分野で注目されているFirst order second moment法について簡単な説明と問題点を指摘した後, 土質工学問題における信頼性設計の考え方と特徴を破壊確率やそれと費用との関係も含めて説明している。最後に, 信頼性設計のための基本になる力学的な設計法(ここではφ_u=0条件下の円弧すべり法を具体例としてひいている)の精度に言及し, それの良し悪しによって信頼性設計の精度が大きく支配されること, 言い換えると信頼性理論の適用の限界と問題点について説明している。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1978-12-15
著者
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