動的地盤係数の測定-粘土地盤における載荷板の寸法効果
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概要
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耐震工学上の問題点の一つである動的地盤係数について, 著者らは先にパルセーターにより任意の大きさ, 周波数の動荷重を地盤に加え, これに対応する地盤変位を測定して直接に動的地盤係数を求めることを提案し, 起振器による方法, 弾性波測定による方法における欠陥を除くべきことを主張しているが, この研究では載荷板の大きさを直径1mまで拡大した数段階の実験を粘土地盤について行い, 載荷板の寸法効果を検討するとともに, 載荷板の寸法に関係せず統一的に粘弾性物理定数で分析して表現することを試みている。地盤としては模型の粘土地盤を対象とし, 定荷重, 変動荷重の各種の組合わせについて動的地盤係数の測定を行い, この係数に及ぼす次の4項目について検討を行っている。i)地盤反力係数の分布, ii)周波数特性, iii)荷重強度による非線型性, iv)載荷板の寸法効果。この結果, 動的地盤係数は載荷板の径に逆比例すること, 荷重強度が増大するほど減少する非線型Max-well-Kelvin体としての4つの粘弾性物理定数により, 載荷板の大きさに関せず統一的表現の可能なことを示した。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-12-15
著者
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