フィルダムの地震応答解析に於ける数値的解析方法
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概要
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ロックフィルダムが大規模化し, 耐震性を検討するために震度法だけでなく, 電算機を用いた数値解析によるシミュレーションが行なわれるようになった。フィルダムの地震応答解析に関する過去の研究成果に歴史的展望を与え, 実ダムの数値解析へ実用的に適用できる形に整理し, 解析上の問題点を明白にし, フィルダムの地震時挙動の概念を明らかにした。解析手法を分類すると大きく三つに分けてセン断振動解, 偏微分方程式の数値解, 有限要素法による解がある。偏微分方程式の数値解は, 弾性解, 非弾性解に分類でき, 有限要素法による解は, モード重ね合わせ法と直接法に分類できる。有限要素法のモード重ね合わせ解は二次元線型弾性解, 進行地震波入力の解, 等方非均質弾性解と三次元弾性解の4種に分類できる。有限要素法の直接解は線型加速度法による逐次積分解と材料非線型, 非弾性解の2種に分類できる。さらにマトリックス法による構造物の振動解析上の未解決のまま残されている問題点について論じた。
- 1974-12-15
著者
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