Nダム, Mダムの2次元動的安定解析
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概要
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NダムとMダムの耐震性が有限要素法を用いた2次元動的解析によって検討されている。動的解析にはMaxwellモデルが用いられ, 土質定数値は詳細な土質調査結果ならびに既往の報告に基づき決定されている。また, 入力地震波を決定する際の考え方についても詳しい報告がなされている。検討の焦点は, 1)Nダム設計断面の地震時挙動を一般的に把握すること, 2)Mダム河床堆積層による震度増幅の程度を把握すること, 3)Nダムにおいて谷の形状により部分的にコア岩着部の形状が不規則になることに対して安定性を検討すること, および, 4)Mダムの堤軸方向の長大さに対して進行波地震により不利なひずみ状態を発生するか否かを解明することの4点である。安定性の検討にあたっては, 点安全率が1以下となる領域を明らかにするとともに, すべり円弧に沿う滑動安全率を求めて安全性の目安としている。解析の結果, Nダムの安定性が確認されるとともに, Mダムについては, 進行波地震によりダムコアの安定性が部分的に低下することが予測されている。
- 1981-03-15
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