繰返し載荷を受ける砂の液状化
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
飽和したゆるい砂地盤の地震による液状化現象を調べるために, 豊浦砂とガラスビーズを試料として, 振動三軸試験機による急速繰返しセン断試験, 通常の三軸試験機および単純セン断試験機による緩速繰返しセン断試験を行ない, 間ゲキ水圧の発生に着目して液状化現象を考察した。急速繰返し試験はσ_m(平均応力)一定の条件である。また載荷応力は主として圧縮と引張りの両振れの規則振動であるが, 別に応力振幅を増減させる試験も行なっている。得られた主な結論は, 1)液状化前の1サイクル中に増加する間ゲキ水圧はセン断応力と平均主応力あるいは垂直応力の関数で表わせる。また不規則振動にもこの関係は適用できそうである。2)この一連の実験においても液状化に近ずくとセン断応力と間ゲキ水圧増減の逆転現象が見られた。また液状化開始時にモビライズされる内部摩擦角は粒子間摩擦角と密接な関連が認められた。3)液状化発生までの載荷回数は繰返しセン断応力と初期有効応力の比の関数で表わし得たがその物理的意味は必ずしも明らかでない。
- 1974-06-15
著者
関連論文
- 飽和砂の繰り返し載荷による液状化現象の研究
- 繰返し載荷を受ける砂の液状化
- 変動磁場による誘発遺伝子突然変異の細胞周期依存性とスペクトル解析
- 基礎設計における基準の背景と用い方
- 地盤構成の急変部に埋設された管状構造物の振動特性
- 動的性質1 : 砂質土(第25回土質工学研究発表会総括および一般報告)
- 地盤の応力と変形
- 砂の動態時強度について
- 振動荷重を受ける砂のせん断強度
- 動的性質 : 第2日 午前の部 第2会場(第9回土質工学研究発表会講演要旨および一般報告)
- 動的性質 : 第1日 午前の部 第2会場(第8回土質工学研究発表会講演要旨および一般報告)
- 粘性土のセン断変形と強度特性(第7回土質工学研究発表会講演要旨および一般報告)
- 繰返し載荷をうける砂の液状化(英文雑誌『Soilds and Foundations』Vol.12,No.1(1972年3月発行)掲載論文の概要)