振動荷重を受ける砂のせん断強度
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概要
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振動三軸試験を行って飽和川砂及び乾燥川砂, 豊浦標準砂の動的せん断強度を求めた。動的付加外力の振幅をdを付して表わすと, 振動中の応力条件は次のようであった。すなわち(σ_1-σ_3)/(σ_3)=((σ_1-σ_3)_d)/(σ_<3d>)σ_3を1.0,1.5,2.0kg/cm^2,振動数を5.0 cps, またσ_<3d>は0.1,0.2,0.3及び1.0kg/cn^2等を用いた。実験の結果得られた主なものは, (1)砂の内部摩擦角は側圧振幅の増加に伴い減少する。乾燥川砂ではσ_<3d>=1.0kg/cm^2の場合, 静的試験で得られた値より6〜8°小さくなっている。また, 試料の上部の加速度が10^<-2>gのオーダーでは砂の強度にはほとんど影響がない。(2)砂の動的強度は, 砂の密度が増せば一般に高くなるが, 動的側圧が大きいと, 例えばσ_<3d>=1.0kg/cm^2では, 密度による強度増加の影響はなくなる, 等である。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1979-03-15
著者
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