人工歯の熱履歴と接着強度
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概要
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レジン歯,硬質レジン歯の接着層は,ポリメチルメタクリレートである.この樹脂は220゜Cから240゜Cで解重合する.従来の重合方法によっては,これ以上の温度上昇はなく,解重合が生じる可能性はなかった.しかし,ポリサルホンはポリメチルメタクリレートより高い温度で成形するため,レジン人工歯の接着面の温度変化によっては解重合が生じる可能性が考えられる.そこで,熱重量分析,有限要素法,熱履歴を経た引っ張り試験を行い検討を加えた.その結果,成形時の熱挙動は,人工歯基底面の突出部で大きな値を示したが,実際に引っ張り強度に与える影響については,成形時の熱エネルギーから無視しうる結果であったことが明らかとなった.
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1996-04-01
著者
-
柳生 嘉博
明海大学歯学部歯科補綴学第一講座
-
新倉 久市
明海大学歯学部歯科補綴学第一講座
-
伊藤 新一
明海大学歯学部歯科補綴学第一講座
-
馬場 安彦
明海大学歯学部歯科補綴学第一講座
-
新井 大地
明海大学歯学部歯科補綴学第一講座
-
新倉 賢治
明海大学歯学部歯科補綴学第一講座
-
新倉 久市
明海大学歯学部補綴学講座
-
新倉 賢治
明海大学歯学部補綴学講座
-
新井 大地
明海大学歯学部大学院歯学研究科歯学専攻
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