金属被着面にマイクロビーズを付与した接着技法 : その1. 基礎的検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
With the development of adhesive luting resins that adheres both dental alloys and tooth enamel has been widely used the resin-bonded fixed partial denture recently. Since we experienced, however, that the metal retainers without mechanical retention such as channels were often dislodged with metal interface failure, the more durable bonding between a luting resin and a metal has been desired.This study was undertaken to investigate the effect of microbeading onto the adherend metal surface on the tensile adhesive strength between an adhesive luting resin and a dental alloy. Maxgold^【○!R】 equivalent to Type IV gold and Panavia EX^【○!R】 were used as an adherend metal anda luting resin, respectively. The following conclusions were drawn : 1. Microbeading on the adherend metal surface made no contribution to an increase of the tensile adhesive strength, unless the adherend surface treatment was achieved. However, once 50μm alumina blasting and tin plating were achieved on the microbeaded metal surface, the tensile adhesive strength was significantly increased. 2. Taking into account the fabrication techuaique and the tensile adhesive strength, the optimum diameter of microbeads seems to be 150μm. 3. In the result of various accelerative durability tests (invasion tests in 70 and 100℃ water, thermal cycling between 4 and 60℃ water), the durability of 150μm microbeaded metal surface on which 50μm alumina blasting and tin plating were achieved was much better than that of the smooth metal surface.
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1989-12-01
著者
-
山下 敦
岡山大学歯学部歯科補綴学第一講座
-
山下 敦
岡山大学歯学部歯科補綴学第1講座
-
矢谷 博文
岡山大学歯学部歯科補綴学第一講座
-
近藤 康弘
岡山大学歯学部歯科補綴学第1講座
-
加藤 丈晴
岡山大学歯学部歯科補綴学第1講座
-
近藤 康弘
日本補綴歯科学会 中国・四国支部
-
酒井 秀之
岡山大学歯学部歯科補綴学第1講座
-
野村 尚代
岡山大学歯学部歯科補綴学第1講座
関連論文
- 接着技法における歯科用金属の被着面処理法 : 第3報 アルキルアンモニウム/スズ複合電析による各種金属の被着面処理
- 顎関節症(Temporomandibular Disorders)の診断と治療 : TMDと咬合
- 14. 下顎切歯点の咀嚼時水平面運動(その2)
- 8. 咀嚼筋EMGの分析法について
- 2. Non Precious Alloy と接着性レジン (MMA-4-META-TBB) 応用による修復法 : その1. 維持部のデザインについて
- 顎関節症類似の症状を呈した間代性神経障害性疼痛 : 血中カルバマゼピン濃度測定
- 欠損歯列を有する患者に対する QOL 評価質問票の信頼性・妥当性の検討
- 非復位性関節円板前方転位患者における各種初期治療効果の比較 : Randomized controlled clinical trial による解析
- 口腔インプラント患者のQOLと満足度について : 下顎片側遊離端欠損症例についての考察
- 開口量測定における信頼性の検討 : Low-probability sample を対象とした術者間変動の解析
- 初診時アンケートにおける顎関節症患者の主訴と細病態分類
- 象牙質と接着性レジンセメントの接着における仮着材の影響
- Horizontal non-parallel pin technique のシステム化とその予後
- 咀嚼筋の伸展に伴う筋組織内血流変化に関する研究
- 頭頸部慢性疼痛に対する塩酸アミトリプチリン錠の鎮痛効果ならびに副作用
- 接着ブリッジ, スプリント用試作金合金の特性と接着力について
- 安静時咬筋血流動態に対する Cold Pressor Test の影響 : 設定温度変化と咬筋内ヘモグロビン濃度, 酸素飽和度の関係
- 口腔インプラントならびに全部床義歯患者のQOL評価-治療効果に関する予備的検討-
- 市販カリエスリスクテストを用いた成人唾液中のう蝕原性細菌数検査の信頼性
- 歯牙削除量の少ないピンテクニック
- 環境湿度, 温度および被着歯面乾燥方法の違いが歯科接着性レジン, パナビアEXの接着強さに及ぼす影響について
- 接着性レジンの補綴領域への応用
- 噛みしめ時ヒト咬筋血流動態に対するCold Pressor Testの影響 : 近赤外線スぺクトル法による検討
- 口腔顔面慢性痔痛に対する塩酸アミトリプチリンの鎮痛効果ならびに副作用
- 質問表を用いた咬合処置の有効徃に関する顎関節内障患者の遠隔予後調査
- 質問表を用いた顎関節症の咬合治療に関する遠隔予後調査 : 第1報顎関節症患者全体における咬合治療の有効性
- 疫学研究に用いるための顎関節症症状に関する質問表の妥当性
- 顎関節症症状の変動に関する疫学調査 : Low-probability sample を用いた顎関節症症状の自然変動
- 定負荷下における最大受動開口量測定の信頼性 : 第1報 受動的繰り返し開口量測定器の試作
- 歯科治療に関連して発症した持続性神経障害性疼痛 : 非定型性歯痛
- セレックシステムによるポーセレンインレーの新しい接着法 : その1. 超音波振動と充填用コンポジットレジン併用法の試み
- 接着技法における歯科用金属の被着面処理法 : 第4報 複合電析処理の接着耐久性
- Ti合金ピンを用いたピンブリッジ法の遠隔予後調査
- P-28 象牙質と接着性レジンセメントの接着における仮着材の影響とその改善法
- 形状記憶合金を用いた少数歯欠損補綴ピンブリッジ法 : その2. ピンの維持力
- 形状記憶合金を用いたピンブリッジ法の臨床ならびに予後経過について
- 形状記憶合金を用いた少数歯欠損補綴ピンブリッジ法1 : その1. ピンホール形成器,ピンホールの精度ならびに部位の設定
- 形状記憶合金を用いた新しい少数歯欠損補綴 : ピンブリッジ法
- 硬質レジン前装冠前装部の接着強さならびに接着耐久性に及ぼすメタルプライマー^【○!R】の効果
- 接着性レジンセメントパナビア21の使用条件の違いが接着強さに及ぼす影響について : その2 象牙質被着面の超音波振動が接着強さに及ぼす影響について
- P-4 象牙質とレジンの接着 : 被着面のTEM観察および接着強さについて
- 貴金属接着プライマーを用いた金属被着面処理法
- A-28 歯科用ポーセレン被着面処理法の違いによる接着性レンジの接着強さ
- フッ素含有パナビアフルオロセメント^【○!R】の基礎的検討 : 接着強さならびに耐齲蝕性についての評価
- 接着性レジンと象牙質との接着における超音波振動の応用 : 超音波振動が樹脂含浸層の厚さと接着強さに及ぼす影響
- 接着技法における血液汚染の影響
- 顎関節症の加療脱落例および無加療症例の予後調査 : Patient Oriented System による加療の必要性の考察
- 当科で開発した非接触式6自由度下顎運動計測装置の改良
- 接着が変えたクラウンブリッジの現状と課題
- 金属被着面にマイクロビーズを付与した接着技法 : その1. 基礎的検討
- 簡易型イオン導入器による象牙細管封鎖効果について
- 臨床疫学調査からみた接着技法の臨床効果
- 大学教育での支台築造法
- 接着技法がもたらす修復・補綴の臨床効果
- 新しい学部教育の試みと接着歯学の役割
- 金属接着性プライマーの修復・補綴への応用 : 貴金属に対する接着性能について
- 給付方法の違いによる有床義歯の比較
- 高齢者における歯の残存状態と咀嚼機能に関する調査
- 金属箔焼付陶材冠の圧縮強度に関する研究
- ノンパラレル・ホリゾンタル・ピン・テクニックの改良
- 補綴治療後の継続管理における Dental Drug Deliverry System の位置付け
- Minimal Intervention を少数歯欠損補綴法に応用した接着ブリッジの15年経過後の臨床的考察
- 変形性顎関節症の際に血清中に出現するヒト軟骨細胞ならびに骨芽細胞成分に対する特異抗体
- 21世紀において歯学教育が直面する問題点とその改善策
- 筋作業に伴う咬筋酸素飽和度変化に対する Cold Pressor の影響
- 超音波振動を用いたピンブリッジ用ピンホール形成器
- IMZインプラントの緩衝機構に関する実験的研究 : 第2報 動的荷重下における単独インプラント周囲の歪み
- IMZインプラントの緩衝機構に関する実験的研究 : 第1報 静的荷重下における単独インプラント周囲の歪み
- T-Scan system に関する基礎的研究 : その2. ホットセンサーの圧感受特性について
- 咬合分析装置T-Scan systemに関する研究 : その1. 精度について
- 新規歯科接着性レジンの犬歯髄に及ぼす影響に関する実験病理組織学的研究
- 補綴領域における接着技法の問題点とその対策 (シンポジウム(2))
- 補綴領域における接着技法の効果,問題点および将来
- コンポジットレジンによる支台築造の実験的研究 : 第1報 メタルポストによる築造体の補強効果およびメタルポストの長さと太さが築造体の維持力に及ぼす影響
- A-10 象牙質被着面処理法に用いた増粘剤添加有機質溶解剤ならびにボンディング材の接着効果について
- NIR Spectroscopy を用いた咀嚼筋内血流動態の把握 : 咬合力と咀嚼筋内ヘモグロビン量、酸素飽和度の関係
- P-55 試作弾性接着性レジン : その2 歯質に対する接着特性について
- 新規金属接着性プライマーの歯科用合金に対する接着特性
- 試作弾性レジン : その1 試作弾性接着材の物理的特性ならびに接着特性について
- 象牙質とレジンの接着 : (第2報)HEMA溶液処理による被着面の形態変化および接着性について
- 象牙質とレジンの接着 : HEMA水溶液処理による被着面の形態変化および接着耐久性について
- P-7 象牙質とレジンの接着 : 被着面のTEM観察および接着強さについて(その2)
- 前歯接着ブリッジのリテーナーデザインおよび金属の種類が接着力に及ぼす影響 その2
- イオン交換法による陶材強化に関する実験的研究
- リン酸カルシウム系結晶化ガラス(CMP)の接着に有効な被着面処理法の検討
- 装着材の違いが全部被覆冠の適合精度ならびに維持力に及ぼす影響 : 従来型歯科用セメントと接着性レジンの比較
- 咬合治療の有効性に関する顎関節症患者の遠隔予後調査
- 歯科接着性レジン・パナビア EX の歯科用合金に対する接着強さ : その1. ニッケル・クロム系合金との接着強さについて
- 架工義歯における接着性レジンの応用 : その3 接着性レジン用ニッケルクロム合金と接着強さならびに接着耐久性について
- 開口に伴う矢状断断層エックス線写真上の顎関節空隙分布変化
- 架工義歯における接着性レジンの応用 : その2. Adhesion Bridge (Adhesion Splint) のデザインならびに臨床術式について
- 架工義歯における接着性レジンの応用 : その1. 歯科用非貴金属合金の種類と金属被着面処理が接着力に及ぼす影響について
- P-56 象牙質被着面の仮着材除去法と接着耐久性について
- 接着性レジン・パナビアの金属色遮断効果と接着強さについて
- 顎関節症診断における顎運動および筋電図診査の有効性の検討
- PSDを使った下顎の三次元運動計測装置の開発
- 顎関節内障における全身姿勢の分析
- 牛歯根部深層象牙質に対する接着
- 牛歯深層部象牙質と各種接着性レジンセメントの接着力に関する研究
- コンポジットレジンによる支台築造の実験的研究 : その2. 根管内象牙質処理法がレジンコアの維持力と辺縁封鎖性に及ぼす影響