トウモロコシ(Zea mays L.)の養分濃度の品種間差異
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概要
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トウモロコシの養分濃度の品種間差について検討するため, 市販21品種を用い1996, 1997年の2年間, 年度間でKの水準を変えて圃場試験を行った。その結果, K, Ca, Mg, N, P及びK(Ca+Mg)当量比について有意な品種間差が見いだされた。当量比はK_2Oの施肥量の増加に対応して上昇し, 2年間の平均値では1.4から2.1の大きな差が認められた。Ca, MgではN, Kよりも大きな品種間差が得られた。K/(Ca+Mg)当量比とCa, Mg濃度には負の相関関係が見いだされた。以上, 品種選定が飼料中のミネラルバランスの改善に有効という結論を得た。さらに, Ca, Mg, Pでは養分濃度と養分吸収量に高い正の相関関係が見いだされ, 養分濃度の品種間変異の利用は肥料効率の改善にもつながると考えられた。
- 日本草地学会の論文
- 2001-08-15
著者
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