施肥窒素形態の差異がモデル水田におけるホテイアオイ(Eichhornia crassipes(Mart.)Solms)の生育および窒素吸収に及ぼす影響
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概要
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ホテイアオイを畜産廃水等を用いて年々増加している休耕田で栽培し,廃水の浄化と共に収穫したホテイアオイを家畜の飼料として利用し,休耕田を荒廃から防止することを目的として,閉鎖系のモデル水田において窒素形態(窒素源としてNH_4-N,NO_3-N,NH_2-Nおよび畜産廃水(豚舎廃水))の差異がホデイアオイの生育ならびに窒素吸収にどのような影響を与えるかついて基礎的知見を得るために検討した。その結果,NH_2-N区と豚舎廃水区は株数,乾物車が多く,窒素吸収量もNH_4-N区,NO_3-N区より多かった。栽培期間中の田面水のpHはNH_4-N区では低下し,NO_3-N区では逆に上昇し,NH_2-N区および豚舎廃水区ではわずかな変化であった。ECは施肥回数に対応してNH_4-N区とNO_3-N区では増加したが,NH_2-N区と豚舎廃水区では大きな変化をしなかった。これらの結果から,NH_2-Nおよび豚舎廃水は閉鎖系水田におけるホテイアオイ栽培に適当な窒素源と考えられる。
- 日本草地学会の論文
- 2000-01-31
著者
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