中容量方式に基づくダスト試料採取システムの実用化
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概要
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国際標準規格ISOに準拠した吸引流量100〜200 L/min の中容量ダスト試料採取システム実用化のための研究を実施した。各種特性試験を行った結果,以下の通りにまとめられる。1)シリカ繊維ろ紙QR-100の0.3μmDOP粒子の捕集効率は,試作システムでの吸引流量測定範囲以上においても,JISおよびISOの両規格を十分満たすことができる。2)使用したシリカ繊維ろ紙QR-100の圧力損失は,PTFEコーティングガラス繊維ろ紙(TX)のそれよりも約4/5と小さく,ろ材の構造,形状等の違いによる影響が示された。3)有効ろ過面積を大きくとることが可能な円筒ろ紙は,円形ろ紙に比べて著しく圧力損失を低くでき,150L/min前後の大きな吸引流量の試料採取により有効である。4)実煙道における中容量法と小容量法の比較では多少ばらつきはあるものの,両者の関係はy=1.05x (r^2 = 0.98)であり,ほぼ一致した。5)実煙道における高温排ガスの吸引流量は,円形ろ紙で約100 L/min, 円筒ろ紙で約170 L/minが得られ,いずれも当初の目標であった吸引流量100〜200L/minが達成された。以上,一連の実験を通して,試作した中容量ダスト試料採取システムの実用性が確認された。
- 2004-07-10
著者
-
酒井 茂克
北海道環境研
-
小暮 信之
産業技術総合研究所
-
苗代 武志
東洋濾紙株式会社技術センター
-
酒井 茂克
北海道環境科学研究センター
-
小暮 信之
産総研
-
小暮 信之
独立行政法人産業技術総合研究所
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