1890年代の『ステューディオ』誌掲載日本特集記事におけるジャパン・ソサイエティの役割
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概要
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『ステューディオ』誌は, 1893年にロンドンで創刊され, ほどなくして世界的なデザイン情報の媒体となった芸術雑誌である。本研究は1890年代に同誌に掲載された日本特集記事において, 日本研究を目的に1892年に設立されたジャパン・ソサイエティが果たした役割を考察した。1890年代に同誌が掲載した日本特集記事22編のうち, 匿名記事を除く18編を9名が執筆しており, そのほとんどの8名がジャパン・ソサイエティに所属し, 運営や研究活動に取り組んでいた。なかでも, 編集長C・ホームは設立当初から評議員を務めるなど同協会の中心メンバーの一人であった。執筆者の例会での講演内容や図版資料などには, 日本特集記事との共通点が確認された。これらのことから, 編集長自ら参画した同協会のコネクションが, 日本特集記事のテーマや執筆者の特定に強く関与したことが窺える。つまり, 1890年代において, 同協会が同誌の日本特集記事掲載に主要なシンクタンクとしての役割を果たしていたといえる。
- 2000-01-31
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