ハブに関する研究 III. : ハブの夜間活動性について
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概要
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1) 名瀬保健所の野外飼育場にハブ30匹を放ち, 時刻別の出現状況を定量的に観察した.1964年4月19日から4月24日の6夜にわたつて観察した結果, ハブの活動は日暮から日の出に行なわれ, 午前1時に活動の頂点のある一峯性の活動消長を示した.活動の消長は, 温度, 湿度とも相関関係が認められた.ハブの日周期はハブ咬傷の時刻消長とは全く平行しておらず, 咬傷発生の要因としては, 人間の活動が重要な因子であることを推定した.2) 野外飼育場でハブ捕獲箱の捕獲率を比較した.捕獲率は箱の形で著しく異なつたが, 誘引のために生きたネズミを入れることは効果のないことを認めた.本研究に際し, 多大の御援助を賜わつた鹿児島県名瀬保健所職員の各位に厚く感謝の意を表する.特に小野継男技師には格別の御協力を得ており, 深く感謝の意を表したい.
- 1967-03-25
著者
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