腰椎変性疾患の外科治療 : 術式選択における椎間板造影の意義
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概要
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椎間板造影は, 本邦では厳選して椎間板由来と考えられる腰痛患者で, 椎体固定を必要とするかを検討するために用いられている.われわれは以前より椎間板造影を痛みの発部位の同定を目的として用い, また画像所見では症状の発現部位の同定が困難な症例に広く施行してきた.痛みの誘発陽性であった患者に対して腰椎前方固定術を施行したところ, きわめて良好な結果を得た.術式は低侵襲性を主眼に置いたminiALIFを応用した.対象は椎間板症の症例のみならず, すべり症, 脊柱管狭窄症にも施行した.手術成績は良好である.多椎間にわたる病変であっても症状の発現部位は限局していることがある.椎間板造影はその発現部位の同定に有用である.ただし, 脊柱の不安定性を伴った場合は, 椎弓根スクリュー併用のPLIFが適応される.
- 日本脳神経外科コングレスの論文
- 2005-06-20
著者
-
森本 哲也
大阪警察病院 脳神経外科
-
森本 哲也
大阪警察病院脳神経外科
-
乾 多久夫
大阪警察病院脳神経外科
-
弘中 康雄
大阪警察病院脳神経外科
-
永田 清
大阪警察病院脳神経外科
-
越前 直樹
大阪警察病院 脳神経外科
-
越前 直樹
大阪警察病院脳神経外科
-
鄭 倫成
大阪警察病院脳神経外科
-
乾 登史孝
大阪警察病院脳神経外科
-
森本 哲也
大阪警察病院 眼科
-
鄭 倫成
独立行政法人国立病院機構大阪南医療センター脳神経外科
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