頭部外傷後に嚢胞内出血がみられた後頭蓋窩クモ膜嚢胞の1例

元データ 2004-08-20

概要

後頭蓋窩クモ膜嚢胞が外傷を契機に頭蓋内出血を生じたまれな症例を経験した.バイク運転中に乗用車と衝突し後頭部・顔面を打撲した.来院時JCS300,頭部CTにて急性脳腫脹,外傷性クモ膜下出血がみられ,また,大槽部クモ膜嚢胞内に高吸収域がみられ嚢胞内出血と診断した.その後,嚢胞の増大や硬膜下血腫などの発生もなく経過した.約3ヵ月後の頭部CTでは,高吸収域は消失していた.後頭蓋窩の病変では,脳可動性が少ない分,並進加速度,回転加速度による脳損傷が発生しにくいと考えられる.しかし,本症例のように,びまん性脳損傷を呈するようなかなり強い衝撃が加わると後頭蓋窩のクモ膜嚢胞でも出血する可能性があると考えられた.

著者

榊原 陽太郎 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 脳神経外科
田口 芳雄 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 脳神経外科
岡田 正昭 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院脳神経外科
榊原 陽太郎 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院脳神経外科
内田 一好 聖マリアンナ医科大学脳神経外科
星 晶子 町田市民病院脳神経外科
星 晶子 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院脳神経外科
田口 芳雄 聖マリアンナ医科大学 脳神経外科
田口 芳雄 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院脳神経外科
田口 芳雄 聖マリアンナ医大脳外科
内田 一好 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院脳神経外科
榊原 陽太郎 聖マリアンナ医科大学 脳神経外科

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