マレーシアおよびタイに分布するインゲンマメ遺伝資源とその耐暑性
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概要
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高温の熱帯圏に位置するタイおよびマレーシアにおいてインゲンマメの遺伝資源の探索収集を行った。マレーシアでは, 種皮が黒色のサヤインゲンマメの在来遺伝資源を8点見いだすことができた。タイでは総計28点収集したが, 穀実用のインゲンマメの在来品種は存在しなかった。タイにおいても, マレーシアで収集したものと同様に, 種皮が黒色のサヤインゲンマメが在来品種であと考えられた。収集したインゲンマメ品種を夏期に沖縄で露地栽培し耐暑性を評価した。その結果, この黒色種皮のサヤインゲンマメ品種の多くは, 我が国の栽培品種や耐暑性と評価されている品種よりも, 高い耐暑性を備えている可能性があると考えられた。
- 日本熱帯農業学会の論文
- 1994-09-01
著者
-
江川 宜伸
チャイナート畑作研究センター
-
中野 寛
国際農林水産業研究センター沖縄支所
-
ブーンマリソン デチャ
タイ国立ジーンバンク
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ヴァニチワタナルムルク ニラット
チャイナート畑作研究センター
-
チョテチュエン ソムソン
チャイナート畑作研究センター
-
花田 俊雄
国際農林水産業研究センター沖縄支所
-
桃木 徳博
国際農林水産業研究センター沖縄支所
-
中野 寛
国際農林水産業研セ
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